オリコンシングルチャート1位にみる流行曲のあった時代

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当サイトでは、1970年代はオリコンチャート1位を獲得することが難しかったという記述かこれから何度か出てくると思います。(既に何度か出てきている)
このことは現在のオリコンチャートに馴染んでいる人にとっては、なかなか理解できない感覚かと思うので、先に説明をしておきます。

まず、70年代アイドルのシングルレコードオリコン1位獲得数をご覧ください。

小柳ルミ子:4曲
南沙織:0曲
天地真理:5曲
麻丘めぐみ:1曲
アグネス・チャン:1曲
森昌子:0曲
桜田淳子:1曲
山口百恵:4曲
キャンディーズ:1曲
岩崎宏美:3曲(80年代の楽曲を含む)
ピンク・レディー:9曲
榊原郁恵:0曲
石野真子:0曲

ピンク・レディーの9曲は別格として、あの山口百恵ですらオリコン1位を獲得したシングルは4曲しかありません。
一方、現在のアイドルであるAKB48は記事投稿時点で43作品も1位を獲得しています。(しかも43作連続で1位を獲得)
活動期間に差があるとはいえ、この差はあまりにも大きすぎと言えるでしょう。

では、なぜ70年代アイドルはオリコン1位をなかなか獲得できなかったのでしょうか?
それは、1970年代は“流行曲”と言われるオリコン1位を何週も獲得する歌がいくつもあったからです。
1番分かりやすい例が、以下で示す1976年オリコンシングルチャートです。

【1976年のオリコンシングル1位楽曲】

タイトル 歌手 1位獲得期間 1位獲得週
およげ!たいやきくん 子門真人 1月5日~3月15日 11週連続
ビューティフル・サンデー ダニエル・ブーン 3月22日~6月28日 15週連続
横須賀ストーリー 山口百恵 7月5日~8月16日 7週連続
あなただけを あおい輝彦 8月22日~9月27日 6週連続
パールカラーにゆれて 山口百恵 10月4日~11月1日 5週連続
落葉が雪に 布施明 11月8日 1週
あばよ 研ナオコ 11月15日~11月29日
12月13日
計4週
北の宿から 都はるみ 12月6日
12月20日~12月27日
計3週

以上のように、1976年は7人(組)8曲しかオリコン1位を獲得していません。

一方、その40年後の2016年は、嵐の『I seek/Daylight』しか複数週(2週)オリコンチャート1位を獲得したシングルはありません。
結果、2016年は延べ51人(組)のオリコン1位獲得アーティストが生まれました。

では、ここで1970年代に5週以上オリコン1位を獲得した楽曲を列挙します。

黒ネコのタンゴ(皆川おさむ):14週 ※1969年から継続
女のブルース(藤圭子):8週
圭子の夢は夜ひらく(藤圭子):9週
愛は傷つきやすく(ヒデとロザンナ):5週
手紙(由紀さおり):6週
京都の恋(渚ゆう子):8週
知床旅情(加藤登紀子):7週
また逢う日まで(尾崎紀世彦):9週
わたしの城下町(小柳ルミ子):12週
雨の御堂筋(欧陽菲菲):9週
悪魔がにくい(平田隆夫とセルスターズ):5週4回 ※1
ひとりじゃないの(天地真理):6週
旅の宿(よしだたくろう):5週
女のみち(宮史郎とぴんからトリオ):16週14回 ※2
学生街の喫茶店(GARO):7週
若葉のささやき(天地真理):5週
赤い風船(浅田美代子):5週
恋する夏の日(天地真理):6週
神田川(南こうせつとかぐや姫):7週
あなた(小坂明子):7週
なみだの操(殿さまキングス):9週
うそ(中条きよし):8週
ふれあい(中村雅俊):10週
冬の色(山口百恵):5週4回 ※1
シクラメンのかほり(布施明):5週
港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ(ダウン・タウン・ブギウギ・バンド):5週
時の過ぎゆくままに(沢田研二):5週
『いちご白書』をもう一度(バンバン):6週
およげ!たいやきくん(子門真人):11週10回 ※1
ビューティフル・サンデー(ダニエル・ブーン):15週
横須賀ストーリー(山口百恵):7週
あなただけを(あおい輝彦):6週
パールカラーにゆれて(山口百恵):5週
北の宿から(都はるみ:5週4回 ※1
カルメン’77(ピンク・レディー):5週
勝手にしやがれ(沢田研二):5週
渚のシンドバッド(ピンク・レディー):8週
ウォンテッド(ピンク・レディー):12週
UFO(ピンク・レディー):10週
サウスポー(ピンク・レディー):9週
モンスター(ピンク・レディー):8週
季節の中で(松山千春):6週
カメレオン・アーミー(ピンク・レディー):6週5回 ※1
YOUNG MAN (Y.M.C.A.)(西城秀樹):5週
魅せられて(ジュディ・オング):9週
きみの朝(岸田智史):5週
関白宣言(さだまさし):10週
親父の一番長い日(さだまさし):6週
異邦人(久保田早紀):7週6回 ※1、※1980年以降も含む

※1、年末年始の2週合算分を含む
※2、年末年始の3週合算分を含む

このように1970年代は、1つの曲が何週にも渡ってオリコン1位を獲得するのが当たり前の時代だったので、自ずとオリコン1位を獲得する曲及び歌手の数は少なくなります。
これが、1970年代はオリコン1位を獲得するのが容易ではない理由で、1972年にレコード大賞を獲得した“ちあきなおみ”の『喝采』は、ぴんからトリオの『女のみち』に阻まれオリコン1位を獲得できませんでしたし、1976年の年間セールス4位となる太田裕美の『木綿のハンカチーフ』も、子門真人の『およげたいやきくん』に阻まれオリコン1位を獲得していません。

こういった状況は1980年代以降徐々に薄れていき、おニャン子クラブのメンバーが続々とソロデビューした1986年になると完全に崩れ去ります。
1990年代はドラマの主題歌を中心に何週にも渡ってオリコン1位を獲得する楽曲が再び増えますが、それも長続きはせず、現在は複数の週に渡ってオリコン1位を獲得するシングル楽曲は極めて稀で、先述したAKB48もオリコン1位を2週以上獲得した楽曲は1曲だけとなっています。

では、1990年代後半以降に日本で流行した代表的な楽曲のオリコン1位獲得週も見てみましょう。

CAN YOU CELEBRATE?(安室奈美恵):2週 ※
LOVEマシーン(モーニング娘。):3週
TSUNAMI(サザンオールスターズ):5週
Can You Keep A Secret?(宇多田ヒカル):2週
世界に一つだけの花(SMAP):4週 ※
ヘビーローテーション(AKB48):1週
恋するフォーチュンクッキー(AKB48):1週

※これ以外に、NHK紅白歌合戦の影響を受けたリバイバルヒットとして1回(年末年始合算分の2週)1位を獲得している

以上のように1990年代後半以降は、世間で大きな話題となった楽曲でもそこまで長期間に渡ってオリコン1位を獲得するということはなく、現在ではどんなにヒットしても初週の1週しか1位を獲得しないことが定番となっています。
そもそも星野源の『恋』や米津玄師の『Lemon』などは、オリコン1位を獲得しておらず、既にCDを買うことと音楽を聴くことがイコールでなくなっている様子が窺えます。

こういったオリコンシングルチャートにおける現在と過去の状況の違いは、当ブログを読む際に、ぜひ頭に入れておいてもらいたい点となっています。

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年齢:思ったより若い
所在地:関東平野(情報が関東に偏る)
性格:生まれ持ってのデータ厨
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好きなドラマ:大映ドラマ
嫌いなもの:男性アイドル
専門分野:90年代の女性アイドルグループ
X(旧Twitter):https://x.com/idol20th
【サイト説明】
近年、You Tubeなどの動画サイトの影響か、中高生などの若い世代に70年代アイドル・80年代アイドル・90年代アイドルなどのファンが増えているそうです。
その一方で、インターネット環境の変化からサイトの閉鎖が相次ぎ、かつてネット上で書かれていたアイドルの情報が損失していっています。
自分はアイドルオタクというほどアイドルにハマっていたわけではありませんが、若い世代に20世紀に活躍したアイドルたちのことを語り継いでほしいので、自分の知り得るアイドルの情報を今のうちに書き残していきたいと思います。
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