松田聖子と中森明菜を比較する記事が続いたので、ついでに、もう1つ続けたいと思います。
松田聖子は、とても明るい雰囲気で、天地真理や桜田淳子を踏襲する正統派のアイドルでした。
一方、中森明菜は少し影がある感じで、山口百恵を踏襲するような非正統派のアイドルです。
しかし、楽曲を聴くと松田聖子がバラード曲を得意にし、中森明菜はアップテンポの曲を得意にするという雰囲気との逆転現象が起こっていたように感じます。
桜田淳子と山口百恵も松田聖子と中森明菜と同じのような関係性ですが、桜田淳子は明るい曲(十七の夏、夏にご用心、気まぐれヴィーナス、など)を得意とした一方で、山口百恵にはバラード曲(秋桜、いい日旅立ち、さよならの向こう側、など)の名曲が多数ある印象で、イメージ通りの結果となっています。
松田聖子と中森明菜の楽曲で、なぜ、こんな逆転現象が起こったのか?
このことを考察する前に、まずは、『みんなのランキング』という大手ランキングサイトで松田聖子と中森明菜の人気曲ランキングトップ10を示します。(太字は明らかなバラード曲)
松田聖子
1位:赤いスイートピー
2位:青い珊瑚礁
3位:瞳はダイアモンド
4位:夏の扉
5位:白いパラソル
6位:チェリーブラッサム
7位:天国のキッス
8位:制服
9位:SWEET MEMORIES
10位:マイアミ午前5時
中森明菜
1位:DESIRE -情熱-
2位:サザン・ウインド
3位:セカンド・ラブ
4位:北ウイング
5位:ミ・アモーレ
6位:十戒
7位:少女A
8位:スローモーション
9位:飾りじゃないのよ涙は
10位:SAND BEIGE -砂漠へ-
松田聖子のランキングはマニア層や後年の影響が大きく、アイドル時代の人気を投影していない気もしますが、いずれにせよ10位以内に明確なバラード曲が3つ入っています。
さらに、松田聖子にはシングル曲以外にも『抱いて…』や『瑠璃色の地球』などの人気なバラード曲がありますし、アイドルブームが去った1990年代以降でも『あなたに逢いたくて〜Missing You〜』というバラード曲をヒットさせています。
一方、中森明菜の曲でランクインした明確なバラード曲は『セカンド・ラブ』の1曲で、この1曲も松田聖子のランクインしたバラード曲に比べるとバラード感が弱い気がします。
当時の私は完全に明菜派でしたが、バラード曲は松田聖子のほうが好きだったという記憶が明確にありますし、先日、松田聖子のシングル集を聴き直したところ、6枚目のシングル『白いパラソル』から12枚目のシングル『秘密の花園』まで、程度の差はあるもののバラード感のある楽曲で、やはり松田聖子はバラード曲を得意にしていることを再確認できました。
中森明菜の曲でセカンド・ラブに次いで人気のバラード曲は、上記したランキングで15位に入った『難破船』のようですが、この曲、中森明菜の歌い方なども含め本当に暗い雰囲気の曲で、聴くのが辛い部分もあります。
これは決して批判しているわけではなく、スタジオジブリの『火垂るの墓』をアニメ史に残る名作だと感じても、何度も観たいと思わないことと一緒です。
松田聖子のバラード曲には、そういう雰囲気がなく、むしろ何度も聴きたくなるものが多い印象なのです。
中森明菜のバラード曲が松田聖子ほど人気を得ていない原因には、こういった事情があるのかもしれません。
実際には、様々な偶然が重なり、こういった結果になったのでしょうが、いずれにせよバラード曲に関しては松田聖子が中森明菜に勝っていたものと思います。
クイズ
アンケート
いくら歌唱力が高くても、アイドル歌手としての実績(ヒット曲)がない人は除外です。2024年3月、コンセプトに合わない選択肢を増やすケースが多発したので、対策をした上でアンケートを新しいものに差し替えました。
投票数はリセットされているので、過去に投票した人も再びの参加をお待ちしております。

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